こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
商品開発する時や、マーケティングをする時には、
お客さんのニーズを聞くことは重要です。
これはおそらく、どんな企業でも同じではないでしょうか?
アップルの創業者の一人、スティーブ・ジョブズは、
「お客さんは、自分が何が欲しいのかわかっていない」
という名言を残しています。
そこで、創業時のアップルでは、スティーブ・ジョブズが
自分が良いと思う商品を作っていたわけですが、
その商品が売れなくて彼はアップルを追放されました。
しかし、スティーブ・ジョブズは
紆余曲折を経てアップルに復帰します。
そして、iPhoneなどの新商品を開発しましたが、
その時は以前とはちがって
「スマートフォンの市場はどれくらいあるのか?」
などの調査は一応していたと言われています。
これは私も同じです。
私の場合も、どちらかというと
お客さんから言われた商品を開発するよりも、
自分の作りたい商品を作ってしまうことが多いタイプです。
しかし、お客さんのニーズは一応聞いているのです。
そうすると、自分にわからなかった
お客さんと自分の価値観のちがいが分かるからです。
少し話がそれるのですが、
私が思い出すのは映画『ロッキー』の話です。
この映画は、俳優シルヴェスター・スタローンが
登場するボクシング映画です。
その中で主人公がボクシングのトレーニング時に
大量の生卵をグラスに入れてグビグビ飲む、
という有名なシーンがあります。
これはおそらく、日本人の価値観からすると
そこまで違和感がないのではないかと思います。
なぜなら、日本人には卵かけご飯など、
生の卵を食べる習慣があるからです。
ですが、海外ではサルモネラ菌などのリスクがあり、
生卵をそのまま食べる習慣がないため、
生卵はいわばゲテモノなのです。
日本人の感覚だと、サソリを食べるような感覚でしょうか?
※ちなみに、私はクモやサソリ、ムカデ、蜂の子などは
一通り食べたことがありますが、
いずれもマズかったです(笑)。
ですので、生卵をグビグビ飲むシーンを使うことで、
型破りな主人公の性格などを表しているわけですね。
このシーンは、日本人にはわかりにくい、
外国人の価値観を表していると思います。
同様に、販売者とお客さんの間にも価値観の差があります。
そして、それを販売者が完全に理解していることはまれです。
ですから、まったくお客さんのニーズを聞かずに
自分が良いと思う商品を世の中に出すと、
全く売れないことが多いのですね。