こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前のこと。
私は、友人たちと一緒に、超高級なカニを食べに
とある飲食店に行きました。
お会計は、1人あたり7万円くらいでした。
そのカニは高いだけにおいしかったのですが、
私にとってはその味よりも、
自分のメンタルの変化に気づきました。
イソップ寓話で「すっぱいブドウ」の話がありますよね。
キツネが高い木にブドウがなっているのを見つけるが、
跳び上がって食べようとしても届かない。
何度跳び上がっても届かないキツネは、
悔しさのあまり、こう言うのです。
「あれはどうせ、すっぱいブドウに違いない」と。
これは、合理化という心のはたらきで、
自分では手に入らない悔しさを軽減するために、
自分の感情を抑圧することです。
これと同じことが、昔の私にもありました。
昔の私は、家賃が7万円以下の家に住んでいて、
「高級な料理は好きではない」と思っていたのですが、
それも合理化だったのです。
つまり、高級な料理に手が届かなかったので、
その悔しさから目をそらすために
自分の感情を抑圧していたのです。
私がお金を手に入れて良かったと思うことは、
実は、お金が手に入ったことそのものではありません。
我慢をしなくていいところで我慢をしなくなり、
自分の素直な感情に気づけるようになったことです。
もちろん、心理学を学んでいたので
昔から合理化については知っていました。
ですが、実際にお金が稼げるようになるまでは、
悔しさという感情を素直に認められなかったのです。
また、稼げるようになったことで、
「高級なものを食べたい」という、
自分の強欲さも素直に受容できるようになったのです。
「強欲」というと、一般的にはよくない性格ですよね。
ですが、自分の強欲さを受け入れられると、
とても心が楽になったのです。
お金を稼ぐことによるメリットの1つは
お金がないことによって抑圧していた
自分の汚い感情を受容できることですね。