こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
多くの人は起業をするときに
参入障壁については考えるのですが、
撤退障壁についてはあまり考えません。
今日は、撤退障壁について、
3つの例をご紹介します。
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1.大きな固定費がかかる場合
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たとえば、オフィスを借りていて
大きな固定費がかかっている場合、
すぐに撤退できないケースも多いです。
退去する数か月前に大家さんに伝えないと
退去させてくれない場合もありますよね。
こういった場合、その数か月分の固定費は
撤退障壁になってしまいます。
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2.色々な資産を高く売却できない場合
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新しくオフィスをかまえたときに、
パソコン用の椅子をIKEAで安く、
大量に買ったとしましょう。
けれども、そのオフィスを閉じることになったら、
その椅子は処分しないといけません。
そして、残念ながら、IKEAの中古の椅子は
処分しようとしても、たいした値段がつきません。
このように、会社の資産を高く売却できない場合、
それは撤退障壁になります。
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3.心理的な撤退障壁「サンクコスト効果」
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たとえば、あなたが、英語のスキルを
何千時間もかけてトレーニングしたとします。
その結果、英語においては
達人並みになったとしましょう。
このように、苦労して何かのスキルを身につけると
その苦労からのリターンを得られるまでは
今のビジネスを続けようとするのです。
この、投資したお金や時間、エネルギーを
なんとか取り戻そうとする心理効果のことを
サンクコスト効果と言います。
つまり、「もったいない」という考え方は
何かから撤退するときに心理的な障壁になるのです。
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以上3つが、撤退障壁の代表的な例です。
何かのビジネスに参入するときは、
参入障壁だけでなく、撤退障壁も考えてくださいね。
起業家にとっては当たり前なのですが、
起業志望の方は気づいていない人が多いですので。