こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
マーケティングにおいて、
タイミングや時流をとらえるのはとても重要です。
まったく同じような商品だったとしても、
タイミング次第で売上が何倍も変わるからです。
例えば、Facebookが日本ではやり始めたとき、
Facebookを解説する本が出版されました。
その本の名前は『facebook完全活用本』。
この本は2010年6月に上梓され、8千部売れました。
その4月後にまた、Facebookを解説する
同じような本が出版されました。
『Facebookをビジネスに使う本』という本です。
では、こちらは何部売れたと思いますか?
なんと、4万部も売れました。
興味深いことに、二匹目のドジョウの方が
一匹目よりも5倍も売れたのです。
このように新しいものを広める時って、
1人目の先行者になるよりも、2人目の方がいいのです。
この事例で言えば、初心者がFacebookについて
あまり知らないタイミングで本を出すのは
「早すぎた」ということです。
世の中の多くの初心者が
「Facebookという名前だけは聞いたことがある。
でも、どういうものか知らないから知りたい」
というタイミングで本を出すのがベストだったのです。
言い換えると、専門家からしてみたら当たり前で、
「ちょっと遅い情報だな」くらいに思えた時点で
商品を出すのがベストなのです。
しかし、私も偉そうに「後づけ」で解説していますが、
このタイミングをとらえるのはとても難しい(笑)。
なぜなら、専門家ほど情報が早いので、
自分の感覚でタイミングを見はからってしまうと
たいていの場合タイミングが早すぎるからです。
お客さんの声に耳を傾けるという
当たり前のことが大切なんですね。