こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ここ最近、昔の自分を思い出すことが多いです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と言いますが、
これは心理学においても真実で、
つらい過去を乗り越えてしまうと、辛さを忘れるのです。
私も昔はつらい過去を送ってきましたが、
今はもう毎日がとても幸せで、
つらい過去のことを思い出せなくなってきました。
ですが、今でも思い出してしまうつらい過去があります。
それは、「完璧でなければいけない」という
非合理な思い込みによる苦しみです。
私の場合はとくに、ビジネスでその傾向は強く、
自社の売上などを少し誇大に人に伝えたりして、
「人から認められよう!」としていたのです。
起業当初に、ほとんど収入がないにも関わらず、
「暮らしていくだけの収入がある」と装ってしまったり。
本当は、売上がなくて大変だったのに、
「お客さんがいっぱいで忙しいふり」をしたり。
そして、人から賞賛されることを望んでいたのです。
今思い返すと、本当に愚かなことですが、
当時は、自分の完璧でないところを
人に見られたくない一心だったのです。
そして、そうやって自分を誇大に見せたあと、
猛烈な恐怖に襲われたのです。
もし、自己像を誇大に見せていることを
人に気づかれてしまったらどうしよう、と。
完璧に見せるために自己像を誇大に見せ、
人から賞賛されて、陶酔感におぼれる。
しかし、そんな自分を人に知られてしまったら
どうしよう……と恐怖におびえる。
そんなことの繰り返しで、
昔の私は心が休まるときがありませんでした。
等身大の自分を認められるようになってからも
過去のパターンを無自覚に繰り返してしまい、
自分を誇大に見せてしまって苦しむことがありました。
そう考えると、私が今こうやって
心穏やかな日々を過ごせているのは奇跡のようです。
過去の私のように、メンタルで悩んでいる人に
勇気と希望を与えられればと願ってこの文章を書きました。
どうか、その想いが伝わりますように。