こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日、とある経営者と話していて、気づいたことがあります。
その経営者が、「とても経営がくるしい」と
私に相談してくれたのです。
具体的な数字はここでは書けないのですが、
年商数億円で、社員は30人くらい。
ほとんど利益は出ていないそうなのです。
計算してみると、社員1人あたりの売上が
1,000万円を切っているわけです。
そこから、社員の給料や広告費、家賃などを引いたら、
1人あたりの利益がほとんどない状態。
それでは経営はくるしくなって当然ですよね?
売上というのは、企業の経営状態を見るうえで、
ほとんど役に立たない指標です。
売上よりも重要な指標は「利益」です。
先の会社のように、年商何億円と、
とても大きな売上をあげていても
利益が出ていないと経営はくるしいですし、
年商が3,000万円くらいでも、経費がほぼゼロ、
社員は自分だけという場合、利益は3,000万円なので、
とてもラクな経営になります。
意味のない指標を追いかけるのは、本当に愚かです。
例えば、小学校の健康診断で
昔は「座高」という指標が測定されていました。
ですが、この座高、平成27年度かぎりで
健康診断で測ることが廃止されました。
その理由は、「座高という指標は
健康状態を把握するうえでまったくの無意味」
ということに気づいたからです。
「早く気づけよ!」と言いたいところですが(笑)。
売上も座高と同じで、その数字を見ても、
企業の健康状態がまったく分からない指標です。
ですので、売上の最大化を考えている経営者にも、
「早く気づけよ!」と言いたいところです(笑)。
売上の大きさを自慢をするのは
自分の愚かさを吹聴するようなものです。