こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
一昨日、こんな問いかけをしました。
「実は、自分の一番の長所は、自分の欠点を
裏返したところにあることが多いのはなぜでしょう?」と。
私が用意していた答えはこうです。
自分にとって、「一番の欠点」と感じるということは、
それが、良いか悪いかは別にして、
その程度が「一番はなはだしい」ということです。
欠点と感じているということは、
それがマイナスだと感じているのでしょうが、
吹っ切れて、それをプラスとして捉えるなら、
それこそ誰にも真似できないプラスになるのです。
例えば、私の知っているセミナー講師で、
男性の方なのですが、自分がとても女性的な性格なことを
悩んでいる方がいました。
彼にとっては、男らしくない性格は
欠点だと思っていたようです。
……が、実際にセミナーをやり始めてみたら、
女性のお客さんがたくさん来てくれて、
ビジネスとしてはうまく行ったのです。
他の男性のセミナー講師の場合、
お客さんも男性であることが多いのですが、
彼だけは違って、女性がお客さんなのです。
それが、彼のUSP、独自の売りになったのです。
「女性向けに、ビジネスを分かりやすく話せる」
という、彼だけの強みです。
私は、そのセミナー講師の方が
「私は、全然男らしくないし、
男性がお客さんになってくれない」
と悩んで、無理に男性らしく振る舞おうとして
苦労していた時期も知っていますから、
その努力に、背筋が伸びる思いです。
欠点は、無理に直そうとするよりも、
それを認めて、長所として利用することを
検討してみて下さい。
最後に、1つ、読者からのメールをご紹介します。
私が用意していた答えとは少し違ったのですが、
深い考察ですので、ぜひ読んでみて下さい。
<メールここから>
具体例というのは今はちょっと思いつきませんが、
ぜひ返信したいと思いましたのでメールしました。
嫌いな自分を変えようと思う気持ちの裏には
「今の自分には価値がない」と思ってしまっていて
自分が勝手に思い込んでいる、自分の欠点を克服することで
自分が周りから承認され
自分で自分を受け入れられると思っている。
ですが、自己否定している状態ではやる気や根気が出ず、
どうしても短期的に結果を欲しがる。
誰でも、最初は失敗続きになるのだが
失敗 = 自分
と感じやすく、結果に一喜一憂して挫折しやすくなるので
ますます自分を否定してしまい、やがて無気力になる。
欠点も長所もその人の特徴を別の角度から見ただけにすぎない。
二元論をやめ、今の自分を受け入れると
自分を肯定するので、楽になり
失敗にいちいち落ち込まなくなる。
結果と自分を切り離すことができる。
楽しみながらコツコツ実践できる。
二元論で物事を見ないので、自分らしさや
自分にできること、自分にはできないことが
客観的に見れるようになり、
自分にとって無理の無いことで
世の中に価値提供をしようという視点になる。
世間の価値観に合わせてやることを選ぶことをしなくなる。
本当にやりたいことがわかる。
やりたいことをやることはそれだけで
とても幸せなことでモチベーションなんて関係なくなる。
なので自分を変えようと頑張るよりも断然早く結果が出やすい。
というように考えました。
<メールここまで>
素晴らしい洞察ですね。
自分の一番の欠点に対して、
「これでいいんだ。むしろ、これがいいんだ」
と考えられるようになると、
モチベーションが必要なくなり、毎日が幸せになり、
その上、早く結果が出るようになります。
ただし、欠点を認めるということの大事さが
頭で分かっているだけでは全く無意味です。
24時間365日、無意識にできるようにならないと、
本当の変化というものは訪れませんから、
それが、私が「お金の心理学」をやっている理由なのです。
さて、今日はクリスマス・イブですね。
親が子供に対して与えてあげられる一番のプレゼントは、
「あなた(私)は、そのままでいいんだよ」
という自己肯定感だと私は信じています。
幸いなことに、「実はサンタは存在しない」と
子供が悟った後も、自己肯定感であれば
プレゼントできますしね。
それでは、良いクリスマスをお過ごし下さい。