こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さんは、何故、いつも視点が高いんですか?
何か意識していることはありますか?」
といったご質問を頂くことがあります。
これについては、ほとんど生まれつきです。
私の中学生時代のエピソードを
1つご紹介しましょう。
私が中学生のとき、クラス対抗の合唱会がありました。
学年は3クラスで、私は2組だったのですが、
クラス毎に違う歌を歌って、学年1位のクラスを
決める合唱会でした。
その合唱会の1か月前、私以外の2組の生徒たちは、
「歌をどうやって練習するか?」
みたいなことを侃侃諤諤と話し合っていました。
その中で、私は、「どうやって歌うか」よりも、
「何の歌を歌うか」の方が重要であると、
クラスの皆を説きました。
例えば、スピーチでもそうですよね。
「どうやって言うか」よりも「何を言うか」の方が
人の心を動かす上で重要なわけです。
そこで、過去の合唱会での優勝曲を
何年間もさかのぼって調べられる限り調べ、
もっとも優勝回数が多かった曲を選びました。
そして、他のクラスはと言うと、
ほとんど優勝していない曲ばかりを選曲していたので、
「これは楽勝だ!」
というムードになっていました。
そして、合唱会の日が来ます。
結果はどうなったのか?
本当に、私のクラス、2組は優勝できたのか?
残念ながら……優勝できませんでした。
あまりにも、楽勝ムードが漂いすぎて、
2組のみんなが練習しなかったためです。(苦笑)
この時に、戦略が正しくても、
実行しなければ何の意味もない、ということを悟りました。
フランクリン・コヴィー社が出している隠れた名著に
『戦略を、実行できる組織、実行できない組織。』
がありますが、まさに実行できない組織だったのです。
中学生時代の、苦い思い出です。
本当は、この後、才能について書こうと思ったのですが、
長くなってしまうので、続きは明日に書きますね。