こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、「今日、会社をクビになりました」
というOLの方から
メールを頂いたことがあります。
読者がメールマガジンにご返信を頂いても、
普段は、私はあまり返信をしないのですが、
事態が事態だったので、直接返信をしました。
クビの理由は、副業がバレてしまったとのこと。
その会社には副業禁止規定はなかったのですが、
そのOLの方が副業をしていることに対して嫉妬した人が、
社長に告発をしたため、だそうです。
結構よくあることですが、ひどいですよね。
そのOLの方に対して、私は
ちょっと変わったアドバイスをしたのですが、
それは何だと思いますか?
世の中にマーケティング・コンサルタントは
たくさんいますが、おそらく、私くらいしか、
こんなアドバイスはしないと思います……
その、私がしたアドバイスとは、
「良かったじゃないですか!
これで、会社のしがらみに縛られず、ビジネスができますね!
ピンチはチャンス! 頑張りましょう!」
というような、自己啓発本に書かれているような
プラス思考のアドバイスではありません。
そして、
「体の使い方を変えて下さい!
体の使い方を変えれば感情が変わりますから!
姿勢を正して、胸を張って下さい!」
というような、どこかのNLP講師が言っているような
役に立たないアドバイスでもありません。
世の中には、こういったくだらない、
小手先の心理テクニックが蔓延しています。
しかし、悲しみや怒りの感情を抑圧する形で、
無理やりプラスの感情を作り出したとしても
すぐにまた、ネガティブな感情に戻ってしまいます。
私がしたのは、もっと現実的な、
心理学に基づくアドバイスです。
グリーフワーク(嘆きのワーク)です。
しっかりと心理学を学んでいる方なら
「ああ、やっぱり。そりゃ、そうだよね」
と思ったと思います。
そうです、深い喪失感がある場合、
まず抑圧した悲しみを解放する必要があるのです。
グリーフワーク(嘆きのワーク)とは何か?
強い悲しみや怒り、ショックの対象
(それが自分であっても、他人であっても)
に対して、作文を書いたりするのです。
紙に向かって、「今、腹が立っている」とか、
「本当に悲しい」とか、「あの時、ああしていれば」とか、
抑圧された感情を全て吐き出すのです。
その作文は、本人に見せる必要はありません。
ただ、本人の感情を解放するためのものです。
もちろん、昔の出来事であったとしても、
このワークは有効です。
「起きた出来事すべてに感謝しましょう」といったことは、
このワークをやった後ですね。
もし、あなたが喪失感を持っている場合、
ぜひやってみて下さい。
喪失感には、
クビという形での仕事の喪失だけではなく、
・安心の喪失(暴力、引っ越し、空き巣)
・人間関係の喪失(離婚、ケンカ、浮気、失恋)
・命の喪失(家族や友人の死、ペットの死)
・過去の喪失(トラウマ、虐待、暴行)
など、色々とありますが、いずれにも有効ですので。
このように、本当にクライアントに
ビジネスで結果を出してもらおうとすると、
ビジネスのスキルだけは不十分なのです。
心理学について、しっかりと学んでいる人でないと、
グリーフワーク(嘆きのワーク)といったアドバイスは
してくれないと思います。
ぜひ、そういったコンサルタントを見つけて下さい。