
こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、『40代・50代「人生つまらない」の正体』
の第2回目です。
朝起きた時点で、もう疲れている。
健康診断では、病気とまでは言われない。
それなのに、なんとなく
元気が出ない。
そんなことはありませんか。
第1回目では、心理学でいう「人生の午後」、
つまり40代あたりを境に、いろいろなものが
増えていく時期から減っていく時期へ
ルールが変わることをお伝えしました。
そして、減っていく3つのもののうち
1つ目が「体力」で、その理由の1つとして
睡眠の変化が影響しているとお話ししましたね。
第2回目は、体力が減るもう1つの理由と、
人生の午後に減っていく2つ目のもの、
「人間関係」についてです。
元気が出ない原因の調べ方と、
孤独をやわらげるために今日からできる
小さな一歩がわかります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
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『40代・50代「人生つまらない」の正体(第2回目)』
あなたの孤独は喫煙15本分の猛毒
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さて、体力が減る理由は、睡眠だけではありません。
もう1つ、大きな理由があります。
中年になると、病気と診断されるほどではないけれど、
病気の一歩手前で元気がない人が増え始めます。
私も40代になって、
だいぶ体の衰えを感じることが増えてきました。
昔だったら焼肉を食べに行って
カルビを美味しく食べられました。
でも今はカルビを食べると、
なんか胃が重く感じるんですよね。
油を受けつけなくなってきた感じがします。
私の知人にも、「あんなに好きだった唐揚げが
全然食べられなくなった」と言っている人がいました。
こういう形で少しずつ
体にガタがき始めるのが40代です。
ただ、40代のときに
健康診断で病気だと診断されることは、
そんなに多くありません。
健康診断の数値がちょっと高いとか、
せいぜいそれくらいです。
これが病気の一歩手前というやつですね。
それ以上数値が悪くなったり、
その状態が長続きしたりすると病気になる。
けれども、今のところは大丈夫というのが、
だいたい40代から50代で起こっていることです。
そして、その状態は、
あなたが元気だという意味ではないんです。
たとえば、元気な状態を
100点満点中90点〜100点だとします。
それに対して、病気の一歩手前というのは
100点満点中50点みたいな感じです。
そして100点満点中30点になったら
病気が発症します。
50点でも普通に働けてしまいます。
そんなイメージだと思っていただければと思います。
ともかく病気の一歩手前だと、
やる気は落ちやすいです。
このときのポイントは、
自分のやる気が出ないことに対して、
複数の原因を考えてみるということです。
一番よく思い当たるのは、男性更年期ですよね。
男性であれば、男性ホルモンが減っていくと
如実にやる気が下がります。
私の周りでも、そうなった人がいます。
「人生に疲れた」とか、
「まるで人生が消化試合のようだ」とか
言っていました。
その人は、40代くらいから疲れが抜けにくくなって、
自律神経の本を買い漁って読んだそうです。
それで、休みを増やしても、趣味を試しても、
それでも変わらなかった。
そこでついに病院に行ったところ、
男性更年期と診断されたそうです。
そして、男性ホルモンを補充する治療を
受け始めました。
私もびっくりしたんですが、病院に行く前の彼は、
うつ直前ぐらいまで気分が落ち込んでいたんです。
それが治療をして2か月ほど経ったら、
やる気に満ち満ちていました。
全く別人になっていたんです。
そのときに私は、
「ああ、やっぱり病院ってすごいなあ」と感じました。
ですので、もしあなたも思い当たるのであれば、
ぜひ一度、病院で相談してみてほしいと思います。
治療をするかどうかは、副作用などもあるので、
お医者さんと決めることです。
あと、やる気が出ない原因が
男性ホルモンだけだというわけではありません。
たとえば、甲状腺の機能が低下したとします。
すると、頭がぼんやりすることがあります。
何にも興味が湧かなくなることもあります。
そして、うつと間違われるくらいの
状況になります。
それ以外だと、単純に栄養不足です。
私自身の体験をお伝えすると、ビタミンD不足ですね。
このビタミンDというのは、
足りないとやる気やエネルギーが
下がると言われています。
ビタミンDは、太陽の光を浴びると肌で産生される、
ホルモンのようなビタミンです。
私はデスクワークであまり外出しないため、
このビタミンDの血液中の濃度が
下がっていたことがあるんです。
なぜわかったのかというと、
実際に血液検査で測ってもらったからです。
25-ヒドロキシビタミンDという数値が
かなり低かったんですよね。
なので私はビタミンDのサプリメントを
飲むようにしています。
それ以外でも、ビタミンB群は
神経の働きを保つのに使われています。
疲れや気分にも関わっていると言われています。
私の場合は、こうして
自分に不足しているものを見直したことで、
以前よりやる気や興味が戻ってきました。
このように、やる気が出ないという1つの症状にも、
いろいろな理由が考えられるんです。
そこで、自分の状態を整理するためにおすすめなのは、
ChatGPTなどのAIに聞くことです。
今の自分の年齢と起きている症状を、
そのまま伝えてみてください。
その上で、「どういう可能性が考えられますか?」
と聞いてみてほしいんです。
すると、いくつか候補を出してくれるはずです。
その中に気になるものがあれば、
病院で相談するきっかけにできます。
「何科に行けばいいの?」と思いますよね。
これもChatGPTに聞けばOKです。
もちろん、AIだけで病気かどうかを
判断することはできません。
それでも病院に行く前の参考にはなるということです。
実際、原因がわかって治療を受けたことで、
一気に調子がよくなる人もいます。
私の40代の女性クライアントは、
ずっと調子が悪かったんですよ。
調べてみたら、鉄が不足していたんです。
そこで、病院で診てもらって、
鉄剤で鉄分を補充したら、一発で治ったそうです。
もしかしたらあなたは
「なんか病院に行くの嫌だな」と思うかもしれません。
でも、40代からは病院とお友達になるぐらいで、
ちょうどいいのかもしれませんねw
続いて、人生の午後で減っていくものの2つ目は、
人間関係です。
人生の午前では、友達は勝手に増えました。
でも、午後に入ると、そうはいきません。
そして、友達付き合いが減っていくと、
やる気も一緒に落ちていく人は、実は多いんです。
ここで、あなたに質問です。
最近、仕事以外で会う友達って
減っていませんか?
休みの日に一緒に遊んでくれる友達はいますか?
この質問でギクッとしたかもしれません。
何を隠そう、
私自身がギクッとしているぐらいですw
若い頃と今を比べてみてください。
学生の頃は、放っておいても
人が周りにいたのではないでしょうか。
教室に行けば誰かがいる。
部活やバイトに行けば誰かがいる。
そんな状態でしたよね。
ところが30代、40代となるにつれて、
付き合う友達の数が減っていきますよね?
別に困りはしないけど、なんとなく寂しい。
そんなことってありませんか?
実は、この人間関係の変化が、
40代以降のメンタルにも関係してくるんです。
大切なのは、単純な友達の数ではありません。
気持ちの通じる相手が1人でもいれば、
孤独感はやわらぎます。
そして、ここで、特に男性に紹介したい本があります。
フロリダ州立大学の
トーマス・ジョイナー教授が書いた、
『男はなぜ孤独死するのか』という本です。
ご参考:
『男はなぜ孤独死するのか』
(トーマス・ジョイナー著)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794974191/pp2203-22/ref=nosim/
このタイトルを聞いて、
「孤独死?まだまだ先だよ」
というふうに思いませんか?
でも、そうとも限らないんです。
ジョイナー教授は、男性の孤立はもっと前から、
本人が気づかないうちから進んでいくと指摘しています。
人生の午前では、学校とか職場の中で
自然と人間関係を作りやすい環境があります。
でも、年齢を重ねるにつれて、
そうした人間関係がだんだん減っていくわけです。
その分、新しい友達が増えればいいのですが、
大人になってから友達を作るって
なかなか難しくないですか?
その結果、孤独になってしまうんです。
さらに、孤独に拍車をかけてしまうのが、
「お金や地位が欲しい」という欲求です。
こういう欲求は女性よりも男性の方が
強いとされていますよね。
トーマス・ジョイナー教授は、こう指摘しています。
「男性が仕事やキャリアに没頭すると、
その代償として友達を失う」と。
これ、私はかなりギクッとしました。
私も20代、30代とずっと
仕事人間だったんですよね。
友達付き合いよりも仕事を優先してきました。
そのおかげで、
ビジネスでは小さな成功をすることができました。
その点では満足しています。
ただ、その一方で、孤独を感じることも増えました。
要は、収入が上がったはいいけれども、
それを一緒に楽しんでくれる友達が少ないんです。
さらに中年になると、
それまでとは違う形で人間関係を失うこともあります。
たとえば、親や身近な友人との死別を
経験する人も増えてきます。
そうすると、大きな喪失感に襲われることがあります。
あるいは、家族の中で心理的に距離ができて
孤独になる人もいます。
配偶者との関係が悪いとか、
子供が自分に懐かないみたいな感じですね。
「同じ家にはいるけれども、
心のつながりがない」という状態です。
周りに人がいるから、
孤独ではないとは限らないんです。
そして、孤独のヤバさを示すデータもあります。
特に興味深いのが、
アメリカの公衆衛生局長官だった
ヴィヴェック・マーシーのレポートです。
ご参考:
アメリカの公衆衛生局長官ヴィヴェック・マーシーの
レポート(社会的つながりに関する勧告)
https://www.hhs.gov/sites/default/files/surgeon-general-social-connection-advisory.pdf
そのレポートによれば、
「孤独は、1日に最大15本の喫煙に匹敵する」
そうです。
つまり、それだけ早死のリスクが上がる
猛毒らしいのですが、これって衝撃的じゃないですか?
それくらい、人とのつながりは
私たちの健康とも深く関係しているんです。
ですから、ぜひ、気持ちの通じる人と
会う時間を作ってみてほしいんです。
とはいえ、あなたは
「今さら人付き合いなんて」とか、
「こっちから誘うのは、なんか怖い」とか
思いませんか?
はい、その気持ち、よくわかります。
私も内向的なので苦手な分野です。
それに、「この年になって、
人間関係に時間を使うのは無駄なんじゃないか」
と思うかもしれません。
でも、これこそが
私たちを孤独にしている原因なんです。
「人間関係なんかより、昇進や昇給のほうが重要だ」
という社会的な思い込みです。
少なくとも人生の午前では、それがまるで
当たり前のルールのようになっている人も
多くいました。
でも人生の午後というのは、
そういうゲームじゃないんですよね。
確かに収入を上げることも大事です。
でも、それと同じくらい大事なのは
孤独にならないことです。
自分の弱いところや、
恥ずかしいところまで話せる人が、
自分の周りにどれくらいいるのか。
これが人生の午後では、
とても重要になってくるんです。
だから、あなたに提案があります。
もし、しばらく連絡していない人がいるなら、
久しぶりにメッセージを送ってみてください。
「でも、いきなり連絡したら迷惑じゃない?」と
思いますよね。
これについては、ピッツバーグ大学の研究があります。
研究者は、久しぶりの連絡を送った人と、
受け取った人の両方に気持ちを聞きました。
送った人は、
相手はそこまで喜ばないだろうと考えたんですね。
ところが、受け取った人の答えは違いました。
想像よりずっと喜んでいたんです。
意外なのは、久しぶりの相手ほど、
その差が大きかったことです。
つまり、あなたが送りにくいと感じている相手ほど、
喜ばれます。
間違いありません。
ご参考:
The surprise of reaching out: Appreciated more than we think.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35816566/
「でも、何を書けばいいの?」と思うかもしれません。
そんなに難しく考えなくても大丈夫です。
「最近どう?久しぶりにランチでもしない?」とか、
「今度時間があるとき、お茶でもしない?」とか。
それくらいで十分です。
私も先日、とある知人からお茶に誘われました。
行ってみたら、
本当に良かったんですよね。
「自分のことを気にかけてくれる人がまだいるんだな」
と思えたからです。
それだけで、ちょっとやる気が出ました。
人生の午前を登山、午後を下山にたとえるなら、
これも同じですね。
山を登るときも、山を降りるときも、
一人より誰かと一緒のほうがいいじゃないですか。
特に下りは、一人だと危ないと言われますよね。
さて、「最近、人生がつまらない」と
あなたは感じているかもしれません。
「なんとなくやる気が出ない」と
思っているかもしれません。
その原因は、
人とのつながりが減っている場合も多いんです。
思い当たる不調が一つでもあったなら、
まずは血液検査で調べてみてください。
そして、しばらく連絡していない人が
一人でも思い浮かんだなら、
その人に短い一通を送ってみてください。
以上、『40代・50代「人生つまらない」の正体』の
第2回目でした。
次回は、いよいよ最終回です。
40代で見えてしまう「自分の限界」の正体と、
人生の午後をどう生きればいいのかをお伝えします。




















