こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「起業家の本当の価値とは、
その人がいた世界といなかった世界とのデルタである」
と私は信じています。
※デルタとは、数学や物理の世界の言葉で、 「差分」とか「変化量」という意味です。
たとえば、いわゆる情報起業家で、
他のオリジナルの先生から学んだノウハウを
さも自分のノウハウであるかのように売っている人がいます。
そして仮に、その人がそれなりのお金を
稼いでいたとしましょうか。
しかし、私に言わせれば、その起業家の価値はゼロです。
なぜなら、その起業家がいてもいなくても
世界がなにも変わらないからですね。
ただ単に、オリジナルの先生が受け取るであろうお金を
抜き取っているだけと言えるでしょう。
あるいは、昔、DeNAという企業が
パクリメディアを運営していることが問題になりました。
これはインターネット上の情報を探してきて
文章をちょっと要約したり表現を変えたりしただけで
自社の記事として公開していた事件です。
もちろん売上は上がっていたのでしょうが、
私からすると価値はゼロです。
なぜなら、DeNAがいた世界といなかった世界の
デルタがゼロだからです。
DeNAは何も新しいものを生んでおらず、
パクリ元の記事の執筆者が受け取るであろうお金を
チューチューと吸っていただけです。
ドコモがやっていた、レ点商法も同じです。
お客さんが新規に携帯電話を契約をしたり、
機種変更をしたりする際に、
なかば強制的に契約書にレ点を書かせていました。
そして、定額課金の音楽サービスなど、
不必要なオプションを無理やり申し込まさせて
解約忘れで利益をあげていました。
これは、忘れっぽいお客さんを搾取し、
甘い汁を吸っていた非道徳な行為です。
もちろん、価値はゼロ。
まぁ、これらに限らず、大した価値がない商品を
マーケティングやコピーライティングの力で
お客さんに売りつけている起業家も同じです。
このように考えればわかりますが、
売り上げや利益などの規模の大きさと、
その起業家の価値にはあまり関係がありません。
その起業家がいた世界と、いなかった世界が
どれだけちがうかだけが本当の価値なのです。