こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さん、私は今、ホームページを作って
ウェブで集客しようとしてるのですが、
これについて相談してもいいですか?」
私は今日、こんな相談を受けました。
「はい、もちろんです。すでにホームページがあるなら
ブログやメールマガジンなどで情報発信したらどうでしょうか?」
おそらく、レベルの低いマーケティングコンサルタントなら
こういった回答をするのではないかと思います。
しかし、私はなんだか嫌な予感がして、こうは回答せず、
この人に現状を伺ってみることにしたのです。
すると色々なことが見えてきました。
・この人は二代目の経営者であること
・お兄さんと一緒に、今のビジネスをやっていること
・そして、ビジネスの実権はお兄さんが握っていること
私の頭の中では、これらを聞いた瞬間に黄色信号がともりました……。
ですから、聞いたのです。
「つまり、あなたがお兄さんに口を出しても、
ほとんど意見が通らないということですか?」と。
すると、この人の回答はイエスでした……。
さらに話を聞いてみると、銀行から借り入れをしているそうで、
この時点で私の頭の中で赤信号がともりました……。
それで、私は恐る恐る聞いてみたのです。
「もしかして、その借り入れの連帯保証人になっていますか?」と。
残念ながら、この人の回答はまたもイエスでした……。
私はそれを聞いた時に思いました、
「ああ、このビジネスは完全に終わったな……」と。
結局この人の話はお兄さんに聞いてもらえないので、
もしお兄さんがビジネスを失敗した時には
一緒に借金を背負うことになるからです。
ですので、私はこんなアドバイスをしました。
「もし今、連帯保証人から降りられるのであれば、
まだビジネスが傾いていない今のうちに降りたほうがいいですよ。
傾き始めたら、銀行は連帯保証人から降りさせてくれません。
最悪、自己破産をすることになり、一家離散しますよ」
まあ、上級者ならわかると思いますが、
ビジネスにおいてマーケティングごときで
解決できる問題なんてごくわずかなのです。
この人の問題も、マーケティングでは解決できないですよね。
そして、私は思いました。
「この人が他のマーケティング・コンサルタントの
ところに行かなくて本当によかったな」と。
もし、この人が連帯保証人から降りずに
集客なんてしていたら自己破産コースだったので、
そう思うとゾッとします。
連帯保証人から降りられなかった二代目の経営者が
会社を潰して自己破産をすることはよくあります。
ビジネスの本質がわかる人からアドバイスをもらわないと
地獄を見るのです。