こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日の「芸術起業論」というタイトルを読んで、
村上隆さん(著)『芸術起業論』を思い出したとしたら、
おそらくあなたは芸術家ではないでしょうか。
村上隆さんは、日本のアニメのような画風の作品を
たくさん世の中に出している芸術家です。
この、村上隆さんの実績はものすごい。
かの有名なルイ・ヴィトンとコラボレーションしたり、
村上隆さんが造形をした等身大の美少女フィギュアが
オークションで56万ドルになったこともあります。
ここで1つの疑問がうまれます。
多くの芸術家がほとんどお金を稼げない中、
なぜ村上隆さんはここまでお金を稼げるのでしょうか?
それはビジネスのことがわかっているから、ですね。
この村上隆さんという芸術家は
起業家として優秀だと私は思うのです。
芸術家として優秀かどうかは知りません(笑)。
芸術では、その作品の価値はコンテクストで決まります。
そして、村上隆さんはコンテクストの力を
最大限利用しているのです。
※ここでいうコンテクストとは
文脈とか背景、世界観を意味しています。
なぜ村上隆さんがアニメのような画風にしているかといえば、
それは村上隆さんが日本人だから、だと私は想像しています。
つまり、世界のアートの業界では、
日本人のイメージの1つはアニメであり、
そのコンテクストを最大に利用しているのです。
そうすることによって、
ルイ・ヴィトンとコラボレーションをしたり、
商品が高い価格になったりしているのです。
もちろん、本人がアニメが好きなのもあると思いますが、
コンテクストの利用という点はさすがです。
ここで、もし私が芸術家だったとしたら、
どうコンテクストを使うかを考えてみました。
・自分の出自について、使えるコンテクストがないか調べてみる
・自分の姓名についてのコンテクストを考えてみる
・自分の過去のストーリーや経験、職歴などから
コンテクストを考えてみる
などでしょうか。
コンテクストなき芸術作品は、
機能だけで評価されてしまいますから、
そうすると価格は限りなくゼロに近づいてしまいます。