こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「栴檀は双葉より芳し」。
このことわざでも言われるように
将来大物になるであろう人ほど、
20代の時点ですでに頭角を表し始めているものです。
さて、そういった人は20代の時から
「出版しませんか?」と出版社から
オファーがかかる場合があるのです。
しかし、私からすると「ちょっと危ういな」と感じるのです。
そして、老婆心ながら、その人に対して
言ってあげたいときがあるんですよね。
「出版するのは、30歳になってからでいいよ」と。
なぜなら、世間の人たちは、
最初にその人の本を読んだときの印象を、
「この人の実力はこんな程度か」
と感じ、そのまま記憶してしまうからです。
つまり、いくら頭角を表し初めているとは言え、
まだまだ荒削りな人が書いた本というのは
内容も荒削りなんですよね。
その荒削りな内容がその人の実力として
印象がそのまま固定されてしまうのです。
ですので、将来大物になりそうな人が
あせって20代のうちから本を出そうとしていたら、
私はあえて止めるようにしているのです。
「あなたは将来、大成功するんだから、
まだ荒削りのうちに本なんて出さない方がいいよ。
もっと洗練されてから出さないともったいない。
世間の人は、最初の本の印象のままで記憶するから」と。
もしあなたが誰かメンターに師事するなら、
こういったことをしっかりと言ってくれる、
高い視点と愛情を持った人に師事してほしいですね。
逆に、こういったことを言ってくれるメンターに
まだ出会っていないとしたら、
あなたの実力は所詮その程度なのです。
最近は、「自分のブランドを早く築こう!」みたいな
視点も低ければ愛情もない出版コンサルタントが
出版セミナーをしているようですね。
もっと、その人の才能を見定めてあげて、
本当に適切なタイミングで出版するように
勧めてあげてほしいですね。