こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「相馬さんは、スピリチュアルについて、どう思いますか?」
という質問をいただくことがあります。
その答えは、以前『ビジネス心理学』で書いたとおりです。
ご参考:
スピリチュアルとは? スピリチュアルの意味から批判まで
さて、最近の論文で興味深いと感じたのは、
「スピリチュアル好きは知性が低い」ということが
研究の結果、明らかになったことです。
詳しくは、ウォータールー大学の
この論文を読んでみてください。
カンタンに要約すると、言葉を使った表現力に乏しい人や、
論理的にものごとを考える知性が低い人ほど、
スピリチュアルの名言に感動する、ということです。
スピリチュアルの名言というのは、
例えば、こういったものです。
・すべてを手放すと、すべてが手に入る
・人生は、自分が何者かを思い出すためにある
・自分の世界の広さは、「心の広さ」に比例する
意味不明ですね(笑)。
つまり、スピリチュアルの教祖も信者も、
言葉を使った表現力に乏しく、
論理的にものごとを考える知性が低いわけです。
また、この論文によれば、知性が低い人ほど、
自然療法や宗教、陰謀論、超常現象、代替治療が好き、
という特徴もあるようです。
もし、カルマだの、運命だの、次元だの、オーラだの、
そういった言葉を言っている人がいたら、
論理的に話しても、理解してくれないでしょう。
ですが、知性がすべて、と言いたいのではありません。
ヒトの知性というのは先天的に80%決まるものであり、
学習しても後天的には20%くらいしか増減しませんし。
ヒトというのは多様性によって人口を増やし、
社会を発展させてきた生物なので、
色々なヒトがいる社会は素晴らしいと思います。