こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「母親とセックス」と聞いて、
心理学にあかるい人なら、
「ああ、フロイトのことね」と気づいたことでしょう。
フロイトは、心理学というものを
世の中に広めた精神科医です。
彼は、ワン・ソリューション、
つまり、たった1つの解決策しか持っていませんでした。
「すべての問題は、人間の性欲が引き起こす」
とフロイトは考え、患者のどんな問題も、
「性欲が原因」で片付けたのです。
今考えるとトンデモ理論ですよね。
仕事でイライラする?
→ それは、あなたの性欲が原因です!
今日、靴の夢を見た?
→ 夢で靴(などの長いもの)は、男性器の象徴です!
恋愛で積極的になれない?
→ それはあなたが、実は母親とセックスしたいからです!
アホか(笑)。
この程度のカウンセリングなら
誰でもできますよね。
患者に何を言われようと、「性欲が原因!」と
診察すればよいのですから。
たしかに、フロイトがあの時代に、
「心」というものにフォーカスしたことには
私は敬意を払います。
とは言え、こんにちの常識からすると、
フロイトやユングがとなえてきた説は
ただの妄想がきわめて多い。
たとえば、潜在意識とか無意識もそう。
フロイト派は潜在意識という単語を使い、
ユング派は無意識という単語を使いますが、
これこそ単なる妄想ですよね。
それなにに、こういったことも知らない、
自己啓発やスピリチュアルのセミナー講師が、
「フロイトやユングによると……」
みたいに、自分の権威性を出すために使っていて、
まさに噴飯ものです。
心理学の専門家からすると、
「フロイトやユングによると……」という言葉を聞いた時点で、
それ以降の話を聞く気がなくなります。
妄想の上に立脚した理論なんかに
興味を持てないからです。