こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
以前、「環境を変えないと人生は変わらない」ことを
記事に書きました。
これは、裏返すと、どんなに優秀な人であっても、
悪い環境に入ってしまうとパフォーマンスが下がる、
ということを意味します。
2015年6月に、日本年金機構から、
100万件以上の個人情報が流出しました。
また2007年には、5,000万件以上の
年金記録が宙に浮いていることが判明しました。
安倍元首相はこのとき、
「最後の一人にいたるまで、記録をチェックして、
まじめにコツコツと保険料を払って頂いた皆さんの
年金を正しくキッチリとお支払いしていく」
と述べましたが、おそらく、
年金がキッチリともらえると思っている人の方が
少数派なのではないでしょうか。
さて、私は日本年金機構で働いている人を
責めたいのではありません。
私がもし、日本年金機構で働いていたとしたら、
私が個人情報を流出させてしまったかも
しれないからです。
悪い環境は、人を愚かにもしますし、
ミスだらけにもしますし、怠け者にもします。
人は責めない。しかし、環境は責める。
それが、私のスタンスです。
大ざっぱにいえば、日本年金機構のように、
競合がいない経営環境であれば、
人はどんどんパフォーマンスが落ちていきます。
非常にゆるい条件でお金を与える環境では、
その環境を悪用しようという人がどんどん増えていきます。
国民健康保険や社会保険のように、
格安で病院にかかれる環境であれば、
国の医療費は無尽蔵に増大していきます。
ビジネスもこれと同じですね。
挑戦がない環境を作っていれば、
社員の能力はどんどん腐っていきます。
お金のチェックをしていない環境であれば、
経理担当は、お金をごまかしたり、
持ち逃げしたりするでしょう。
さて、ここで質問です。
あなたは、どういう環境に、自分を置きますか?
例えば、起業に向いている環境に身を置けば、
あなたは起業で成功できるでしょうし、
普通の会社員生活をしていたら、
一生起業なんてできないでしょう。
私は、自分の意志の弱さをイヤというほど
知っているので、高いお金を払ってでも、
良い環境に置くようにしています。
人は環境の奴隷なのです。