こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
先日の記事に対して、非常に素晴らしい質問が
あったのでその答えをシェアしますね。
質問の内容は、簡単に要約すると、
「恐れとか、焦りとか、ネガティブな動機を
バネにして行動しても結果は出せるのでは?」
というものでした。
私の答えはこうです。
確かに結果は出る場合があります。
しかし、自分の恐れから行動している場合、
自分の恐れを拡大するだけで、絶対に、絶対に、絶対に、
幸せな人生にはならないんです。
例えば、自分には価値がないという無価値感があって、
そこから行動して結果を出した場合、
どこかで失敗した瞬間に、
「やっぱり自分はダメなんだ」
と、自分の無価値感を再確認するだけに終わります。
さらに言うと、恐れとか、無価値感がある場合、
仮に結果を出せたとしても、心の中はポッカリと穴が空き、
行動すればするほど、怖れとか、無価値感が拡大するという
負の無限ループになっているのです。
世の中の、いわゆる成功者のうち、
恐れとか、無価値感を手放せていない人は、
それを隠すために
「自分は成功して、何一つ不安なことがない」
と言っている場合が非常に多いですが、
それは真っ赤なウソです。
結果を出せば出すほど苦しくなっていくので、
不安なことばかりです。
それで、そのウソを隠すために、
もっと結果を出そうとする……
結果を出せば出すほど苦しくなって、
もっともっと結果を出そうとする……
まさに負の無限ループです。
例えて言えば、のどの渇きを
海水を飲んで潤そうとするようなもので、
飲めば飲むほど、のどが乾くのです。
しかし、もっと飲めば、のどの渇きが潤うのではないかと
信じこんでいる人たちは、どこかで海水を飲めなくなって、
人生が崩壊するわけです。
ですので、この恐れから行動するパラダイムにはまると、
負けが100%、確定します。
サイコロで、偶数が出ても負け、奇数が出ても負け、
そんなギャンブルをするがごとく、ですね。
絶対負けるパラダイムです。
結果を出すのも苦しいですし、
結果を出せないと自分に価値がないことを
証明するだけだからです。
どちらにしても、不幸なだけ。
海水を飲むのも苦しいし、
海水を飲まないと喉の乾きが潤せない。
どちらにしても、しんどいだけ。
短期的に結果を出している成功者の心理状態、
精神状態というのはこんな感じで、
心の平安とは正反対のところにいます。
まあ、普通の人は真似できません。
成功者の本やセミナーなどで、
「恐れとか、焦りで自分を追い込めば結果が出せる」
と言われることがありますが、
それを実践しても結果が出ないのは
こうした心理学的な理由があります。