こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今日、こんなご質問を頂きました。
私は来年、大学3年になる者です。
起業にも興味があるのですが、
女なので公務員を目指そうかな
という気持ちもあります。
今後の公務員の待遇はどうなっていくと
相馬さんは考えられますか?
私の意見としては、起業をしないのであれば
公務員をするよりも、好きな仕事ができる会社に
就職した方がいいのでは、と考えています。
これは、男性だろうと、女性だろうと、
共通のアドバイスです。
組織というのは、時間が経つにつれて、
効率性を失っていき、資産を食い潰すことになりますが、
今の公務員制度はその典型例。
「不必要に多い議員を含め、公務員のうち、
1/3はカットするべき」
と言っている識者もいますが、
その具体的な数字はともかく、私もこれに賛成です。
今のところ、公務員には失業保険がありませんし、
失業させる法律もないため、リストラできませんので、
今はまだ安定しているだけです。
日本が本格的に破綻に近づいたら、
そういった法律ができ、リストラされるかもしれません。
実際にリストラされたとき、会社員と違って
ほとんどの公務員は手に職がないため、
再就職は極めて難しいでしょう。
そして、これからの日本には、明るい未来がありません。
・消費税が増税された関係で、有効需要が減る。
・円安になり、貯金をしているだけで
どんどん資産が目減りしていく。
・崩壊する年金制度と、上がり続ける社会保険料。
・下がり続ける実質賃金と、上がり続ける物価。
少なくともこれらの未来は確定しています。
そして、もし日本国債の評価が格下げされれば、
銀行の金利が上昇することになるので、
不動産ローンを払い終えていない人は地獄を見るでしょう。
消費税が8%に増税されたおかげで
まだ日本国債の評価は下落していませんが……
しかし、このまま何年も増税を先延ばししていれば、
S&Pやムーディーズは日本国債の評価を下げますから、
その先にあるのは、不動産ローンを抱える人たちの自己破産です。
いずれにせよ、今の私たちの価値観からすると
暗い未来が来ることは確かです。
ですので、そんな未来が来たときに
今の若者たちが、楽しくもない仕事で
我慢料として給料を貰うくらいなら、
好きな仕事ができる会社で働けたら
せめてもの救いだろうな、と思うのです。
それが、起業をしないのであれば
公務員をするよりも、好きな仕事ができる会社に
就職した方がいいのでは、と考えている理由です。
今後、暗い未来になったとしても、犯罪が少なく、
平和で安心で、それぞれの人が自分らしい人生を
楽しめる社会にしたいというのが私の信条です。
そして、私たち日本人の勤勉さ、善良さ、美徳が
そういった社会を作ってくれることを祈っています。