
こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
今回は、「チョコザップ 爆速成長の理由」の
最終回、第5回目です。
第5回目では、チョコザップの黒字化の秘密を
解説していきます。
この記事を読めば、
あなたのビジネスに最適な
価格戦略がわかるはずです。
ぜひ最後まで読んでください。
(第1回目~第4回目の記事も、
まだ読んでいない場合は読んでみてください)

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『チョコザップ 爆速成長の理由(第5回目)』
チョコザップ 黒字化の秘密
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世間一般では、「チョコザップは
低価格戦略だからうまくいった」と言う人がいます。
しかし、こんな人は何も考えていない愚か者です。
低価格は、戦略ではありません。
なぜなら、価格を下げれば下げるほど
赤字になるからです。
結論から言うと、
正しいのは「低価格戦略」ではなくて
「低コスト戦略」です。
どういうことかわかりますか?
仮に、とあるフィットネスジムの月会費が1万円で
そのうち7千円がコストだったとしましょう。
すると、1万円から7千円を引いて、
1人当たり3千円の黒字になります。
ここで、仮にチョコザップにおいても、
1人あたりのコストが7千円かかっていたとしましょう。
チョコザップの月会費は約3千円ですから、
3千円から7千円を引いて、1人当たり
4千円の赤字になってしまいますよね?
このように利益が出ないため、
低価格というのは戦略でも何でもないんです。
ただのバカです。
下げれば下げるほど黒字になるのは、
「コスト」のほうです。
だから、「低価格戦略」は誤りで
「低コスト戦略」が正しいのです。
チョコザップは、徹底したコスト削減によって
月額3,000円足らずの安さでも、
十分に収益を出せる仕組みを作っています。
チョコザップの低コストの秘密を
具体的に見ていきましょう。
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イニシャルコスト(初期費用)
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フィットネスジムの一般的な出店費用
※サウナやプールなし、シャワー室あり
→約1億円
チョコザップの出店費用
※シャワー室も更衣室もなし
→1300万円(公式発表)
一桁違いますよね。
さらに、チョコザップは
大量出店によるマシンの割引もあります。
その結果、2022年の出店費用を1とすると
現在は0.72まで下がっています。
28%もコストダウンしたんです。
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ランニングコスト(継続して発生する費用)
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ライザップグループの
2022年9月28日の決算説明会資料を見ると、
チョコザップと他のフィットネスジムでは
特に水道光熱費と人件費に大きな差がありました。
決算説明会資料のPDFへのリンクを載せておくので、
詳しく知りたい場合は読んでみてください。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2928/ir_material_for_fiscal_ym/124224/00.pdf
まず、水道光熱費は
チョコザップが1%に対し、
一般的なジムは10%です。
シャワー室がないため、
水道代やガス代が大幅に削減できるわけです。
また、一般的なフィットネスジムと比べて
特に差が大きいのは人件費です。
一般的なジムが30%なのに対し、
チョコザップは2%ですね。
チョコザップは、
必要最小限の非常駐スタッフで
運営する仕組みを作っています。
・受付は専用アプリのQRコードで管理
・トレーニング指導は動画で提供
・更衣室やシャワー室がないため清掃不要
こういった
徹底した自動化と清掃不要の構造が、
人件費を大きく節約しているのです。
「店舗のスタッフからの
アドバイスは受けられないので、
トレーニングの質が落ちるのでは?」
と思う人もいるでしょう。
しかし、実際は逆です。
ライザップのダイエットトレーナーが、
非常にわかりやすく動画で説明をしているからです。
高校の先生の授業よりも、
スタディサプリの先生の動画の方が
わかりやすいのと同じですね。
このように、チョコザップは、
イニシャルコストもランニングコストも
かなり抑えていますよ。
徹底して低コストにしているからこそ、
低価格にしても利益が出せるのです。
ここで重要なポイントがあります。
この「低コスト戦略」は
あなたのビジネスでは絶対にマネしてはいけません!
なぜなら、低コスト戦略は
利益が出るまで潰れないでいられる
資金力がある大企業向けの戦略だからです。
では、中小企業や個人事業主は
どうすれば良いのでしょうか?
答えは「高付加価値戦略」です。
この意味、わかりますか?
大企業が取る戦略が薄利多売だとしたら、
私たちは利益を乗せて
高い値段で売らなければいけません。
しかし、高い値段にすると
普通は買ってくれないですよね?
ですので、お客さんが望んでいる価値を
たくさんつけることによって、
高い値段で買ってもらうのです。
具体例をご紹介しましょう。
私の地域にあるキックボクシング特化型ジムは、
週4回で月額13万円くらいです。
元キックボクサーによる
専門的な指導があり、英語にも対応しています。
無人ではできないサービスですし、
チョコザップではマネできませんよね。
このように、付加価値をたくさんつけて
高い値段でも買ってもらうのが高付加価値戦略です。
チョコザップの低コスト戦略と
最適な価格設定についての解説は以上です。
今回を含めた5回の記事で、
チョコザップの爆速成長の理由をお伝えしてきました。
しかし、それは単に、
チョコザップがすごいということを、
あなたに知ってほしいからではありません。
エビデンスに基づいたマーケティングを実践すれば、
短期間で結果を出せることをお伝えしたかったからです。
ですので、ぜひこの記事を読むだけで終わらずに
あなたのビジネスで実践してみてください。
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「チョコザップ 爆速成長の理由」のシリーズは、
これで終わりです。
今後も、あなたのビジネスに役立つ情報を
お送りしていきますので、楽しみにしていてください。