こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
特に、インターネットでマーケティングをしている
集客コンサルタントの方は
「とにかく絞り込め」
と言うことが多いです。
具体例をあげますね。
田舎に行くと、ラーメン屋でカレーを売っていたりします。
でも、お客さんの立場からすると、
カレーはカレー専門店のカレーを食べたいし、
ラーメンはラーメン専門店のラーメンを食べたい。
だからこそ、ラーメン屋はラーメンだけに絞り込み、
カレーを売るべきではないという理論です。
別の例で言えば、普通のゲームセンターは、
「プリクラしか置いていないゲームセンター」にして、
お客さんを絞り込む、ということですね。
しかし、これは半分本当で、半分嘘です。
半分本当というのは、
確かに、インターネットのような
競合と比べやすい環境の場合は絞り込みが必須です。
絞り込みされていないと、
お客さんは他へ行ってしまうからです。
しかし、半分嘘というのは、
田舎のような、競合があまりいない環境の場合、
絞り込んではいけないからです。
特に飲食店のような、
徒歩圏内でないと集客できないような業種の場合、
競合が徒歩圏内にいなければ絞り込みは不要です。
顧客が「ラーメンが食べたい」と思ったときに、
その地域にラーメン屋が一店舗しかなければ、
カレーも売っているようなラーメン屋であっても、
顧客は、そこに行くしか選択肢がないからです。
インターネットでマーケティングをしている
集客コンサルタントは、
そのあたりが全く分かっていません。
絞り込む必要があるのは、
顧客にとって、他の選択肢がある場合。
ですので、インターネットで集客する場合、
とにかく絞り込むしかない。
逆に、顧客にとって、他の選択肢がない場合、
絞り込むどころか、とにかく間口を広げた方が
色々なお客さんもカバーできる、というわけです。
渋谷のセンター街であれば、
プリクラしか置いていないゲームセンターでも
若い女性がたくさんいるので、十分な売上は確保できます。
しかし、田舎であれば、プリクラだけでなく、
色々なゲーム機をおいたゲームセンターでないと
若い女性がほとんどいないので、
十分な売上は確保できず、失敗する、というわけです。