こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私は「断るのが苦手だ」という人から
過去に何度も相談を受けています。
先日も次のように言う人がいました。
「私は、やりたくない仕事だったり
単価の低い案件だったりしても、
断れずに引き受けてしまいます。
いつも後悔するのですが、
なかなか自分のパターンを変えられません。
これはメンタル改善するしかないでしょうか?」
と。
それで、この方が言うように
メンタル改善も重要なのですが、
全く別の問題がある場合もあります。
それは、断るのが苦手な人は
「紳士的な断り方を知らない」
というケースがよくあるのです。
というのも、断るのが苦手な人って
頭の中にある、お断りの言葉が、
相手を全否定する言い回しばかりなのです。
つまり、「私には無理です!」「不可能です!」
といった言い方しか思いつかない。
ただ、人生の中では、相手との関係性を大切にしつつ
上手に断りたいときもありますよね。
そういう場合は、「紳士的な断り方」を
使えるようになるといいでしょう。
たとえば次のように、
仕事を断りつつも代案を出すのです。
「あいにく今回は条件が合わないので、
お断りさせていただきます。
ただ、とてもお困りのようですので、
代わりの方を紹介しましょうか?
実は知人に〇〇さんという専門家がいて、
その方なら引き受けていただけるかもしれません。
よろしければ、連絡先をお伝えしますよ」
こうした言い方なら、相手の役に立って
良好な関係を続けながら、断ることができます。
あるいは、
「△△はできませんが、××の条件ならできます」
と、別の選択肢を出すのもいいでしょう。
なんにせよ「断る=全否定」ではなく、
「紳士的な断り方」があります。
いろいろな言い回しをぜひ覚えておいてください。
ただ、「紳士的な断り方」を知ってもなお
行動を変えられない人も多くいます。
「やっぱり断るのが怖い……」とウジウジして、
嫌な仕事や人間関係を続けてしまう人です。
場合によってはパワハラをしてくる相手から
ずっと離れられずにいる人もいます。
そういった人は、やはりメンタルが問題です。
そこまで重症だと、心理学の動画を見たり
本を読んだりした程度では治りません。
専門家からメンタルの指導を受けないと、
何年も苦しみ続けることになるでしょうね。