こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私のように、幼少期に親からDVされたような
機能不全家族で育てられた人間にとって、
「両親との確執の解消」は人生のテーマになります。
「赦(ゆる)し」の最初のステップは、
両親に対して怒りや悲しみ、無力感、不安、恐怖といった
負の感情をぶつけて報復をすることです。
※詳しくは過去に書いたので、
こちらの記事を読んでください。
ご参考:報復の法則
なぜ報復するかといえば、
いきなり両親を赦そうとしても、
両親に対して、怒りや悲しみ、無力感、
不安、恐怖といった負の感情が抑圧されていると、
赦したくても赦すことができないから、
です。
この際に必ずしてほしいのは、片方の親ではなく、
両方の親それぞれに対して同等に、
あなたの体に今も残っている負の感情をぶつけきることです。
仮に、DVしたのが父親だけだったとしても、
父親だけでなく、母親に対しても
しっかりと感情をぶつけきる必要があります。
なぜなら、DVを始めとする家族関係の問題は
片方が親だけが悪いのではなく、
両方の親が完全に同罪だからです。
ですので、母親に対しても、
「なんで、あなたは、お父さんのDVを
ずっとずっと放っておいたんだ!
私の人生がうまくいかないのは、あなたのせいだ!」
と父親にしたのと同様に怒りをぶつけましょう。
もちろん、母親はそう言われるのを恐れて、
ありとあらゆる手段で、それを妨害してくるはずです。
例えば、母親がするのは、こういったことですね。
・過去の話を出した途端に泣き崩れ、
「どうか赦して欲しい」とすがって、
あなたに感情をぶつけられる直前で話を止めようとする。
・「自分も被害者だ」と言い張り、
父親など、自分以外の人に対して
罪をなすりつけようとする。
・急に逆ギレして、なぜかあなたに罪をなすりつけようとする。
・認知症や記憶障害のふりをして、
過去のことは細かく覚えていないように装う。
これらは、いずれも私が実際に体験したことです(笑)。
私からのお願いは、そういった妨害を受けても、
絶対にひるまず、両方の親に対して
過去の感情を伝えきってほしい、ということ。
その代わりに、私と約束してください。
ちゃんと過去の感情を伝え切って、
報復を終えたとしたら、その後はかならず、
本当に赦して、和解をすることを。
これはぜひ、ご両親が生きているうちに
やってあげてくださいね。
自分にとって、両親との和解が人生のテーマであるのと同じく、
両親にとって、あなたとの和解は人生のテーマだからです。
両親が生きているうちに和解することは、
両親への最高に幸せなプレゼントになります。
機能不全家族の親に対して、
あなたは人生で「2つのプレゼント」を
してあげられるのです。
1つ目は、あなた自身が生まれてきたという
誕生の喜びを与えてあげること。
2つ目は、あなたから赦してもらったという
和解の喜びを与えてあげること。
機能不全家族の親に対しては、
どちらも、同じくらい大きな喜びですね。