こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
ごめんなさい、おとといの幼児教育の話には、
大きな間違いがありましたので、
お詫びして今日のブログで訂正いたします。
申し訳ございません、不明を恥じます。
実は、IQについては、心理学の分野では
もうほとんど結論が出ています。
一卵性双生児のうち、
片方の子どもだけが養子に出された家庭を
大量に追跡調査しているからです。
一卵性双生児は同じ遺伝子(DNA)なので、
大人になって差が出たら → 環境の違い
大人になっても差が出ないなら → 遺伝で決まる要素
ということですね。
それで、私のデータの出典はこの英語のサイトです。
ご参考:Does the family matter for adult IQ?
このページの、一番上の折れ線グラフを
クリックしてみてください、拡大されると思います。
縦軸はIQに及ぼす影響(%)、
横軸は子どもの年齢(歳)をそれぞれ表します。
折れ線の説明:
◯Geneticとは「遺伝の影響」
●Shared Environmentとは「家庭環境の影響」
▲Non-shared Environmentとは「家庭以外の環境」で、
たとえば友人や学校などの影響
これを見ると分かりますよね?
子どもが4~6歳(横軸の4 TO 6)のときのIQは
遺伝が約4割、家庭環境が約4割、友人や学校が約2割、
合計10割という影響率になっています。
友人や学校の影響率は加齢してもほぼ横ばいですが、
遺伝の影響率は加齢とともに急上昇し、
同時に家庭環境の影響率はが急降下しています。
そして、成人(横軸のADULT)になると、
遺伝の影響率が8割強となり、
家庭環境の影響率は0%になっています。
ここから導き出せる結論は、次のとおり。
・成人のIQは遺伝で8割強、決まってしまう
・親の育て方とかしつけというのは
成人のIQには「まったく何も」影響を及ぼさない
・親は子どもの友人選びや学校選びにかかわることで、
2割弱だけ、IQに影響を与えられる可能性がある
ですので、幼児教育は、
IQに対して2割弱は影響があるかもしれない、
というのが真実でした。
ただ、IQはしょせん、遺伝で8割強も
決まってしまう「出来レース」なので、
せっかく幼児教育をするなら、
IQ以外の分野に時間とお金をかけた方がいい、
ということですね。
では、子どものどういう分野を伸ばすかというと、
それももう心理学の分野では答えが出ていて、
自制心を鍛えてあげることです。
詳しくは過去にオススメの本などを書いたので、
こちらの記事を読んでみてください。
ご参考:成功する人の条件
それにしても、今回のことは申し訳ないです。
次回からはもっとしっかりと調べて
ブログに書きます。