こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昔、自己啓発の本に、こんなことが書かれていました。
「夢が叶(かな)うの、“叶”という字は、
口へんに、十と書く。
つまり、夢を“口”に出して“十”回唱えたら
あなたの夢は叶うのです」
いや、そんな訳がないですよね。(笑)
こんなことだから、自己啓発が胡散臭いと言われるのです。
例えば、サッカー選手について考えてみましょう。
「サッカーのワールドカップで優勝したい」
みたいなことは、サッカー選手なら
みんな口に出して何度も言っているでしょう。
ですが、ほとんどのサッカー選手の夢は叶いません。
ワールドカップの優勝は1チームしかないからです。
別の例。
あなたが、ソフトバンクのような大企業にお勤めだとして、
「社長になりたい」みたいなことを口にする人は
かなりの数いるでしょう。
しかし、ほとんどの人の夢は叶いません。
社長のポジションは1つしかないからです。
ですから、ほとんどの社員の夢は叶いません。
最後の例。
もっと残酷な話をしましょうか。
将棋のプロ棋士とか、オペラ歌手とか、
陸上のトップアスリートなどは、産まれた時点で、
世界トップになれるかどうか、
遺伝子(DNA)で決まってしまいます。
良い遺伝子を持っていなければ
食っていくことすらままならない厳しい世界であり、
夢が叶う以前の問題です。
いかがでしょうか?
こんな、夢を奪うような、現実主義なことを言うのは
業界では私くらいなものでしょう。
しかし、ほとんどの人の夢が叶わないからと言って
幸せになれないかとそれは違います。
残念ながら、世の中のほとんどの人は
夢が叶うことなく死んで行きますが、
幸せな人生を送ることはできます。
私自身、願わくば、多くの人に
ご自身の夢を叶えてほしいと思っていますが、
それが不可能なこともよく知っていますので、
仮に夢が叶わなかったとしても
多くの人に、幸せな人生を送って欲しいと
そう願っています。
これについては、長くなったので、
また次回に書きますね。