こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
「あなたは、なぜビジネスをしたいのですか?」
といった質問をアンケートですると、
たまに、次のような回答が来ます。
「私のことを馬鹿にしてきた人を見返したいから」。
おそらく……かなり自己重要感が低い人なのでしょうね。
自己重要感とは、簡単に説明すると、
「私は重要な存在だ」といった
自分自身に対して価値を感じている感覚です。
自己重要感が低いのは、今までいじめられてきたとか、
DVを受けてきたとか、無視されてきたとか、
騙されてきたとか、そういったことが原因ですね。
ですので、こういう人ほど
極度の人見知りだったりしますので、
心理学を学ぶことをお勧めします。
それはさておき、ここからが本題。
「人を見返したい」という動機でビジネスをしても
そのビジネスはうまくいかないことが多いのです。
それはなぜか?
理由は3つあります。
第一に、ビジネスの方向性が間違っているからです。
ビジネスというのは、顧客に価値を提供し、
その対価として、お金を頂くもの。
ですから、顧客以外の存在を気にしていたのでは
売上があげられないからです。
もっと、あなたが価値を提供するべき顧客に
しっかりとフォーカスして下さい。
第二に、怒りから来るやる気は
長続きしないからです。
やる気が長続きするのは、面白そう、ワクワク、
楽しそう、情熱がわく、というような感情です。
ですから、仮にスタート時点では
「見返したい」という怒りの感情だったとしても、
途中で、やる気の源泉を切り替えた方がいいでしょう。
第三に、あなたのことを馬鹿にするような人たちは
基本的に性格が悪いので、あなたがどんなに結果を出しても、
まず間違いなく、あなたのことを認めてくれないからです。
どんなに売上を上げようと、
どんなに収入を増やそうと、
彼らはあなたのことを馬鹿にし続けるでしょう。
つまり、見返せる日はやってきません。(笑)
怒りのエネルギーはとてもパワフルなので、
使い方次第では有益です。
しかし、ずっと怒りのエネルギーを
使い続けていると、副作用の方が大きくなってきます。
もしあなたが、誰かを見返すことを原動力に
ビジネスをしようとしていたら、
気をつけて下さいね。
私も昔、父親を見返すことを原動力に
ビジネスをしていたことがあるので、
自戒を込めて、今日の記事は書きました。