こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
私が起業で苦労したことの1つに、
「会社員の金銭感覚から抜け出すこと」
があげられます。
これから話すことが、社会的な洗脳だとか、
そんな風に扇動するつもりはないのですが、
ちょっとだけ聞いて下さいね。
「会社員の金銭感覚」というのは、
毎月、毎月、給料の範囲内に支出を抑えよう、
という金銭感覚です。
一方で、起業家の金銭感覚というのは、
簡単に言えば、投資意識です。
投資意識というのは、
不確実な中、先にお金を投資して、
後からリターンを得るという意識です。
給料のように、必ずお金を貰えるわけではない。
けれども、そこに勝算があると見込んだら、
確実ではなくても、お金を投資してみる。
それが、起業家の金銭感覚であり、
投資意識です。
「何を当たり前な」と思うでしょう。
そう、その通りです。
これを理解するのは、そう難しいことではありません。
しかし、これを実践するのは、そう易しいことではありません。
なぜなら、
毎月、同じ額の給料をもらい、
毎月、その範囲内で暮らす、
という生活を続けていくうちに、
「会社員の金銭感覚」に
ドップリつかってしまうからです。
良くも悪くも。
例えば、例をあげましょうか。
20%の確率で500万円になって返ってきて、
80%の確率で全くリターンがないという、
30万円の投資があったら、あなたは投資しますか?
確率的には、投資をした方がいいことは
パッと計算すれば分かるでしょう。
では、あなたは、「本当に」、
この投資にお金を出しますか?
リアルに、銀行のATMの前に立って、
30万円を振り込むかどうか迷っている、
自分自身の姿を想像してみてください。
ATMの画面の「振り込む」を押せる人は
投資意識があると言えます。
正直なところ、お恥ずかしながら、
昔の会社員時代の私は、
「振り込む」を押せなかったでしょう。
つまり、典型的な会社員の金銭感覚だったのです。
30万円も払ったら、支払いが給料の額を
超えてしまうからです。
リターンがどんなに大きかったとしても、
30万円という数字の時点で「ノー」だったのです。
まあ、これでは起業はうまくいくわけがない、
……というのは、今の私だから言えます。(笑)
それほどまでに、会社員に特有の、
毎月、同じ額の給料をもらい、
毎月、その範囲内で暮らす、
という生活を続けることは、
起業家の金銭感覚を身に付けることだけでみたら
マイナスだということです。