こんにちは。
相馬一進(そうまかずゆき)です。
昨日の、「ナポレオン・ヒルは詐欺師か?」の内容は
かなりの反響がありました。
ナポレオン・ヒルが、実はアンドリュー・カーネギーと
繋がりがなかったのではないか、という話ですね。
実は、本によって、ナポレオン・ヒルが
アンドリュー・カーネギーと出会った場所の住所が
コロコロと変わっています。
彼が若い時に出した本では、
アンドリュー・カーネギーが住んでいなかった、
「ピッツバーグ」の自宅で出会ったと書かれていますが、
彼が後年に出した本では、
実際にアンドリュー・カーネギーが住んでいた
「ニューヨーク」の自宅で出会ったと訂正されています。
※ピッツバーグは、アンドリュー・カーネギーの
会社があった住所であり、自宅はそこになかったのです。
言ってみれば、あなたが新聞記者で、
ソフトバンクの孫正義さんの、
麻布永坂町の自宅に呼ばれたにもかかわらず、
ソフトバンク本社がある
汐留の住所を書くようなものです。
普通なら、間違うはずが無いですよね。
これは、あくまで私の意見ですが
少なくとも、アンドリュー・カーネギーの自宅に
若き日のナポレオン・ヒルが招かれたというのは
「作り話」
だと思われます。
その理由をあげましょうか。
当時、アメリカで2番目の富豪だった
アンドリュー・カーネギーの自宅に、
大学の学費も払えない若者のナポレオン・ヒルが招かれて、
三日三晩に渡って、成功の秘訣を
教えてもらえたというのは、どう考えてもおかしい。
大富豪に、そんな時間があるわけないと思いませんか?
しかも、アンドリュー・カーネギーは、
260人に対してこれと同じことをして、
「無償で、成功哲学を20年かけてまとめるか」
その260人に対して、決断を迫ったところ、
誰も、1分以内に決断できなかった、と書かれています。
計算してみましょう。
3日間 × 260人 = 780日間
となりますから、アメリカ2番目の大富豪が、
のべ2年以上もの間、色々な若者と話し続けた、
ということになります。
2013年の、日本で2番目の資産家は
ソフトバンクの孫正義さんですが、
(ちなみに1位は、ユニクロの柳井正さんです)
孫さんが、260人もの若者と、
2年以上かけて会うなんてことをするのでしょうか?
こう考えると、少なくとも
これらの話のどこかには嘘があると言って
間違いないでしょう。
昨日、今日とナポレオン・ヒルについて
色々と書きましたが、だからといって、
『思考は現実化する』という本の価値がなくなる、
というわけではありません。
あの本のおかげで、
人生が変わっている人もいますから。
ただ、ストーリーを使うと、
人の心を動かしやすいという
マーケティングの勉強になりますね。
コメント
成功しないための一番重要な要素はな、
「人の言うことを聞かない」や。